傷を負った少女

「だけどじゃねぇ。お前が怒ったところで、夏美は目を覚ますわけない」

「分かってんだよ、んなこと……だけどっ……」

「海斗、お前からもなんか言え」

「……」

「海斗?」

海斗は、俯いたままだった。

だけど、次の瞬間ーー

ーードンッ

「「「……!!!」」」

「ーーそ……くそ……くそっ……くそっ!」

「海ーー」

「なんでっ!なんで夏美がこんなめにっ!」

海斗は、壁を叩いた。

そのまま、泣きだした。