そのあと私達は帰ることに。

海斗が送ってくれた。

「あの記憶……ダメ……怖い……思い出したくない……」

「夏美」

「ママ……」

「記憶、戻ってきたの?」

「うん……だけどっ……怖いよっ……思い出したらっ……なにかありそうでっ……」

「夏美……」

ーーギュッ

ママは優しく抱きしめて、頭を撫でてくれた。

「怖いよね……夏美は優しい子だもんね……だけどね、夏美は一人じゃない……苦しかったりすれば、ママやお姉ちゃん達に頼るのよ?」