なんとか問題も解けて、お昼休みになった。

「海斗、そろそろ教えろよ」

「夏美、いいか?」

「うん、いいよ。私も、この人達のこと、詳しく知りたい」

海斗は頷くと、私のことを全部話した。

涙ぐむ声が聞こえてくる。

「夏美、顔上げて」

私は顔を上げた。

「みんな、夏美の幼馴染」

「幼馴染……?」

優しく微笑んで頷いた。

「俺、遠山大翔(トオヤマヒロト)」

「私は、皆川美穂子(ミナガワミホコ)」

「あたしは、高杉優希(タカスギユウキ)」