傷を負った少女

「なんで……?」

「えっ?」

「なんであの道、車通れるの……?」

「えっ……」

「車通れないよね……?」

そう言った。

小さな小さな声で。

俺は、教えてあげた。

「君、藤沢夏美?」

俺がそう聞くと、驚いていた。

「……っ!なっ、なんで知ってるの……?お兄ちゃんとは、初めて会ったんだよ?」

そう言ったから思わず、

「よかった……」

と呟いてしまった。