傷を負った少女

「私だったら、悲しいな……大好きなお兄さんが、人を殺すんだもん……もし私が殺されて、お姉ちゃんが犯人を殺しちゃったら、悲しい……私には妹も弟もいないから、おじさんの気持ちは分からない。だけど、真奈美さんの気持ちなら分かる」

海斗は最初は驚いていたけど、今は黙って聞いている。

「おじさん本当は、いい人なんだよね?」

「えっ……」

「人を殺すのは悪いことだけど、真奈美さんのことを思って調べたんだもん」

分かるよ、そんなことは。

「だからもう、罪を重ねないで。真奈美さん、悲しむよ」

「……!真、奈美……」

ーーカランカラン