傷を負った少女

なにか、作戦があるんだ。

「夏美を離せ」

「ふんっ!離すものか。見られてしまったんだから」

「もうそろそろ、警察が来る。どうするんだ?」

「おや?それは脅しかい?」

「本当よ。さっき、おじさんに連絡したわ」

「本当みたいだよ、おじさん」

私は静かな声で言った。

「ねえ、おじさんが人を殺しちゃったら、真奈美さん、悲しむよ」

「黙れ!お前は今の立場、分かってんのか!?」

再びナイフをつけてきた。

微かな痛みを感じた。