傷を負った少女

目隠しをされて、椅子に縛られた。

しばらくして、その目隠しを外された。

顔を上げるとそこにはーー

「北、川先生っ……」

「君、段々記憶が戻ってきたんだって?」

えっ……

「俺としては、不都合なんだな~」

なに言って……

「あの時の記憶を、思い出されてしまったらな」

あの時の、記憶……?

「覚えてないかな?こーれ」

そう言って見せたのは、ナイフだった。

「……!!!」