傷を負った少女

「海斗」

「どうしたんだよ」

「そうそう。お夕飯なのに、食べ損なった」

「あれ?夏美は?」

「夏美連れて来るんならもうとっくに行ってる」

俺の声が低いせいか、夏美がいないせいか、みんなの顔が、緊張で強ばった。

「美穂子……美穂子が言いたいこと、分かった」

「えっ、じゃっ……」

俺は黙って頷いた。

「おいおい」

「俺らにも説明しろ」

「8年前、俺らが通ってる高校で、女子高生が自殺したらしい」

「おい!」

俺は大翔を無視して、話続けた。