「7年前、夏美の家の近くの道で、殺人事件が起きたんだ」

「殺人事件……?」

「ああ。通り魔に殺されたって偽装して、標的の人を殺害」

わけが分からない。

どうゆうこと?

「犯人はまだ、見つかってない。7年前の今日、事件が起きた。そして、その殺害しているところを見たのか分からないけど、夏美が見てしまったんだよ」

「えっ……」

「そのショックで、7年間、眠っていたんだ。俺、夏美の幼馴染」

「幼馴染……?」

「ああ。目を覚ましたって聞いてたけど、忙しくて……変わったな」

優しい眼差しで、私の頭を撫でてくれた。