傷を負った少女

寒気が走った。

「ーーす……」

「はあっ……はあっ……」

後ろから、足音が聞こえる。

「逃げられない……」

やっとの思いで振り向くと、そこにはーー

「……!!!」

ナイフを持っていた。

逃げなきゃ。

そう思ったけど、身体が動かなかった。

「なあ夏美!……!!!」

ーーカランカラン

海斗が蹴り飛ばし、ナイフが落ちた。