その原因っていうのは、まさに洋くんのことだ。

私も洋くんのことが好きだし、はるちゃんも洋くんのことが好きだから。



はるちゃんには『洋の彼女になるのは私よっ!』って怒られたことだってあるんだ。



「私の方が洋のこと、あかりちゃんよりもずっと好きなんだからね!ぜったいに別れさせてやるから!」

「そんなぁ…。私だって洋くんのこと、はるちゃんには負けないくらい好きだもん…」

「たしかに洋は、いまはあかりちゃんのことが好きなのかもしれないけどね!ぜったいに奪ってやるからね!」



うぅ……。

はるちゃんの目が鋭くて、怖くてなんにも言い返せないよ…。