この手をぎゅっと、離さないでね?




こんなにも幸せでいいのかな、って怖くなってしまうくらい。



洋くんと同じ歳に生まれて、同じ町に生まれて。

同じ幼稚園、同じ小学校に通えたこの偶然の連続に感謝してる。



いまこうして一緒にいることが当たり前になっているけれど。

でも広い世界で私たちが出会えたことって、きっと奇跡だと思うから。



だからこの幸せがいつまでも続くように、洋くんと一緒にいられる時間を大切にしなきゃなって思うもん。



洋くんはふっと口角をあげて、私の耳元にぐっと顔を寄せた。

周りには聞こえないような小さな声で「俺も幸せ」だなんて呟くから。



甘い声と、耳にかかる熱い吐息が胸の鼓動を急かす。