この手をぎゅっと、離さないでね?




「あっ、光琉くん!暴力はいけないよ!」



どうしようっ…。

このままだとまたケンカがはじまってしまう!



そう思ったけれど…。

洋くんが光琉くんの胸ぐらを掴み返すことはなくって。

光琉くんのことを射るように睨んでいた瞳は、どこか悲しげにも見えた。



「なぁ、お前だって俺の何がわかるんだよ?俺が周りから必要とされてるってお前は言うけど、俺がどれだけ苦労して友達を作ったか知ってるか?」



性別関係なく友達が多い洋くんが、友達作りに苦労していたって?

それはもしかして……過去にいじめられていたからそんなことを言っているの?