荒っぽい声が、音のない教室に響く。
「洋くん、そんな言い方はダメだよ」
私の注意なんて聞きもしない洋くんは、光琉くんから攻撃的な視線を外さない。
「……お前に俺の何がわかる!平凡にぬくぬく生きてきたお前に、誰にも必要とされない俺の気持ちがわかるかよ!」
悔しそうに口を歪めていた光琉くんが発した、叫ぶような声。
怒りよりも、悲しみを多く含んだ声だった。
「この際だから言わしてもらうけどなぁ、お前を見てたらイラつくんだよ!なんで俺は誰からも必要とされねぇのに、お前の周りには自然と人が集まってくるんだよ!ムカつくんだよ!」
光琉くんは顔を真っ赤にさせて叫びながら、洋くんの胸ぐらをガシッと力強く掴んだ。


