この手をぎゅっと、離さないでね?




「ごめんな」

「えっ…?」

「あかりが嫌がるってわかっていながら、むりやりあんなことして。傷つけたかなって思って」



教室の外から、光琉くんが申し訳なさそうな目で私を見るから驚いた。

光琉くんの口から、反省の言葉が出るなんて思ってもいなかったから。



「おい、あかりっ」



洋くんに心配そうな声で呼び止められたけど、席を立った私は光琉くんの元へ歩く足を止めなかった。

私が光琉くんの前に立つと、光琉くんは私から気まずそうに視線を逸らす。



「もういいよ、光琉くん。今度からは、ああいうことはなしね?」