この手をぎゅっと、離さないでね?




「おー、龍介と真也か。久しぶりだなぁ」



洋くんは私の手を離すと、ニコニコ笑いながら2人の元へ行ってしまった。



龍介くんと真也くんかぁ…。

洋くんの友達なんだろうけど、久しぶりってことは別の高校に通ってる人たちだろうな。

校内で2人と出会ったことはないし。



「ほーんと洋って、行くところ行くところ知り合いに会いすぎだっつの」

「あはは、ほんとだよね…」



改めて洋くんって、周りの人をひきよせる磁石みたいな人だなぁ。



「ねぇ、彼女ちゃん。私ずっと思ってたんだけど、どうやってあの洋を落としたの?」

「ん……落としたのとは…?」

「どんな手を使って惚れさせたの?ってことよぉ」