この手をぎゅっと、離さないでね?




詩織ちゃんの表情が、ぱあっと明るくなった。



「え、マジー?洋の彼女ちゃん、超優しいじゃん!洋、彼女ちゃんはこう言ってくれてるけどいいの?」

「まぁ……あかりがいいってんなら俺は何でもいいけど…」

「マジサンキューっ!」



私、洋くん、詩織ちゃんの順で横並びになって。

数えきれないくらいの人がひしめく中を、足並みを揃えて歩きはじめた。



「あ、あっちにフライドポテトあんじゃん。その向こうにはから揚げもあるなー、やべぇ悩む」

「ちょっと洋。さっきから屋台ばっか見てるけどさ、ちゃんとユナとマリアを探す気ある?」

「あるある。お、牛串もうまそー」

「もうっ!ぜったいないっしょ!」