「あかり、待てよ!」 ……そう、思っていたのだけれど。 階段を3段下ったところで、私の後を追いかけてきた洋くんに右腕をガシッと掴まれてしまった。 「っとに……小せぇころから足が速いっつーところはまったく変わってねぇな」 後ろから聞こえる洋くんの呼吸が荒い。 ゆっくり振り返ってみると、洋くんは心配そうな目で私を見下ろしていた。 「なぁ……あかりがいま思ってること、ちゃんと俺に話してよ?」