出来損ないの黒宮さん

素早く朝食を食べ終え、私も学校へ向かう準備をするとしよう。

初日から遅刻はごめんだ。

「舞、日向。私はフロアで待ってるから、早く来るんだぞ。」

「「はーーい!」」

2人で声が重なるとか。

本当に仲がいいな。

準備を終え、フロアに着くと源がソファーに座っていた。

「お、来たか。ーーなあ、あいつらうるさいけど、大丈夫か?」

「……賑やか…だとは思うが、うるさいとは思わないな。むしろすごく楽しい。」

「……そうか、それは良かった。」

心底安心したような顔をして、安堵と共に息を吐く。

きっと源はあの2人のことをとても大事に思っている。

それは、出会って2日目の私ですら分かるほどに。