『しずくさん!俺ですよ、分かりますか!』

君の声は、いつだって私を元気にしてくれる。

『しずくさん、今日は病院の玄関前にある桜の木が咲き始めたんですよ。』

嬉しそうに話す君を、ちらっと横目で見た。

「行く…。」