「穂奈美ちゃん、今日もお疲れ様。こないだ、ホテルで修行してた頃の仲間に会って、ランチブッフェの招待券を貰ったんだ。晴空と一緒に行っておいで」


「わぁ、良いんですかぁ?ありがとう御座います。嬉しいっ」


「いつも忙しい思いさせてごめんね。穂奈美ちゃんが手伝ってくれてから、お店が大繁殖して有難いよ。可愛い看板娘、これからもよろしくね」


「あははっ、可愛い看板娘だなんて、重ね重ね嬉しいです!ブッフェに行くのがとても楽しみです」


仕事の合間を縫い、ブッフェのチケットを差し出して来たのは晴空君のお父さんだ。


晴空君とは違い、常にニコニコとしていて穏やかな人。


付き合って丸々二年が経過し、晴空君の御両親共に公認の仲となった。


御両親にも良くしてもらい、その上、彼氏のお店を手伝えるなんて幸せそのもの。


けれども・・・・・・、

個人のお店だから晴空君は定休日以外はほとんど休んでなくて疲れてそうだからお部屋デートばっかりだったけれど、たまにはお外デートもしたいな。