スイーツよりも甘くとろけさせて

「……うん、私は、けっ、結婚したいけど…」


嬉しいけれど気恥しいから言葉に詰まる。


「穂奈美が好きなスイーツを試したり、リサーチしたりして…ずっと考えていた。穂奈美の結婚式のブライダルケーキを俺に作らせて貰えませんか?」


「…うん。ブライダルケーキも結婚も宜しく御願いします」


「……穂奈美と話す時、変に意識しちゃって緊張しちゃうんだ。…これからはもっと愛想良くなれる様に頑張る」と言い、差し出されたのは小さな紺色のケース。


光り輝く婚約指輪と共に入っていたのは、小さなメモ紙。


「本当にスイーツ馬鹿だね!」


「自分でもそう思う…」


小さなメモ紙にはウェディングケーキの概要が書かれていた。


「…ウェディングケーキ作ってると不思議な位に穂奈美の事を思い出すんだ」


「私の呪縛じゃないの?」


「………そうかな?」


スイーツの神様が運んで来た出会いは、ジューンブライドの言い伝えも交えて、運命の出会いへと変化していた。


「晴空君、これからは何でも話せる関係になって、もっと…生クリームみたいに濃厚な関係になりたいの。私も遠慮しないで沢山話しかけるから!」


「…うん、俺も遠慮はしない事にする」


「うんっ、晴空君も沢山話しかけてね!」