いじわるだね、佐伯くん。

「ねぇ、ねぇそろそろ授業行きたいんだけど?」

「だーめ。今充電中だから。」

充電中……?

「他の女子にやってもらえばいいじゃん」

佐伯くんが急に強く抱きしめた。

「柑那じゃなきゃだーめ。」

ドキッ

佐伯くんはいつもこういう甘い言葉を言う。

佐伯くんはドキドキさせる天才だ。

好きじゃないんだけどね。

第一好きになったとしても佐伯くんは他の人を選ぶもん。

「かーんーなー?」

ビクッ

耳元で囁かれるのは反則。

「なに?」

「いいところ連れてってあげる」

いいところ……?

待って。今授業中じゃん。