最近は結婚のリスクをあらかじめ避けるために「事実婚」というものが人気を集めるようになっています。
 結婚をせずに、恋愛の状態を持続するというものです。
 これのデメリットは配偶者に与えられている社会的優遇を受けることができないことですが、結婚の持つ苦しみを考えると、悪くない選択だと思います。
 結婚の苦しみは本当に大きなものです。多くのカップルがその苦しみによって破綻しているのです。
 事実婚であれば、関係が恋愛と同じですので、お互いに距離を置いて接することができるのです。

 結婚をより難しくさせるのが、子供を授かるということです。
 子育てについては、また別の本を書こうと思いますが、これの持つ負担と難しさは非常に大きいです。
 子供を育てるには多くのお金と多くの労力が必要です。
 ただ子供を育てるというわけにはいきません。子供の将来を考えると、優れた教育を受けさせなければなりません。
 子供を授かると、子供優先になってしまいます。
 しかし、子供の面倒を見る親が精神的、肉体的に追い詰められてしまったら子供にも悪影響が出ます。
 子供優先という考え方には、カップルが幸せであるという概念も含まれています。
 カップルが幸せだからこそ子供のためになるのです。子供と親は切って切り離すことはできません。
 子供を産み育てるなら、なおのこといい結婚をしなければなりません。
 カップルが幸せであるからこそ、子供も幸せに育つのです。
 婚活をするとき、「頭のいい男性、経済力のある男性」にアプローチすることが大事だということを述べたと思います。
 この恩恵は子供を授かったときに最も発揮されます。

 どうしても自分の好きな人と結婚したいと言う人は次のような発想を持ち込んでみてください。
「いいカップルになるために、お互いに努力をしよう」
 愛だけで結婚するのではなく、結婚生活の困難さ、大変さについて考え、その対策をお互いに認識することです。
 結婚をする前に、力を合わせて勉強することができれば、結婚生活はまったく違ったものになるはずです。
 そして、生まれてくる子供をどのように育てるかについてもしっかりと勉強しておくといいでしょう。
 そういう姿勢を持つことができれば、恋愛結婚の結果もきっと変わってくるでしょう。
 結婚は共同作業です。