「待て、逃げるな」


走り出してすぐ、男の声と共に左腕を掴まれた。


感じていたより随分と近くまで来ていたらしい。


厄介そうな奴らに捕まってしまった……。


「…お前、名前は?この3人をやっていたのを見ていたが、何者だ」


はァ?なんでそんなことで名乗らなきゃなんだよ。


つーか気持ち悪いんだよ、俺に触んな!


その穢らわしい手を離しやがれ!


「…チッ」


「あ"?」