「新入生代表、前田百合花」


舞台へ上ると視線とざわつきがすごかった


そんなことはもう慣れている


ずっと昔から








入学式が終わりクラスへ向かった




私がクラスへ入ると



「まじ、あいつ同じクラスかよ」


「隣とかだったら嫌なんだけど…」



好きなように言ってればいい


このクラスに馴染もうとも思ってない




私の席は窓側の1番後ろの席で人と関わることはそんなになさそうだ



だけど、





「すいませーん、遅刻しました!」


「入学早々遅刻とはどういうことだ!」


「寝てました」



見るからにチャラついた男




髪色は茶髪だし




ピアス空いてるし



おまけに腰パン




絶対関わりたくない人種



まぁ、大丈夫だろう




そう思っていたら



「よろしく!お隣さん」


この人誰に話しかけてるんだろ


「え、まさかの無視?笑」


そう言ってチャラ男は私の肩を叩いた



私はその男の方を見て頭を下げた



これ以上関わりたくない。



「愛想悪くねー?」



別に愛想悪くていいです



「せっかく隣なんだから話そうぜ?」


絶対嫌です




何度無視しても一方的にずっと話しかけてくる




この人なんなの



別に私じゃなくても隣いるじゃん



てか、隣の女の子話しかけてるのに君無視してるよ?




放課後になって、カバンを持って帰ろうとすると
いきなり後ろからカバンを引っ張られた





「ちょいまち!なんで俺のことそんなに無視するの」


「関わりたくないからです」


そう言って私はチャラ男の腕を振り払い帰った