【短編】大好きだから。




「なんで俺避けられてんの?」



「え、さ、避けてないよ」



気まずさと、申し訳なさ、そして恥ずかしさで足元を見る。


ピカピカに磨かれた柴山の革靴に対し、私のはツヤがない。


多分こういうところなんだろうな。


私の女子力の無さ。


改めて気がついて自分で落ち込む。



「避けてる。学校で話しかけようとしても走ってどっか逃げてくし、目が合ったと思ったら即行でそらされるし……今だって目を合わせてくれないし。俺なんかした記憶ないんだけど。なんで避けられてんの」


ギクッてなる。


恐る恐る柴山を見ると、少し悲しそうな目で私のことを見ていた。


柴山にそんな顔して欲しくない。


でもそんな顔をさせているのは紛れもない私だ。



「柴山は何にもしてない」