「彼氏と一緒に帰ってる日奈子見ると、なんで俺じゃねぇんだろ、とか思ってたけど結局見てることしか出来なくて」
柴山の想いがひしひしと伝わってくる。
私、こんなに想われていたなんて知らなかった……。
「あれ、いつからこんなに話すようになったっけ?」
「今年の一月。部室の鍵当番が偶然同じで、一緒に帰った時から」
「あ、ラーメン屋寄って帰った時?」
「うん。日奈子に一緒に帰ろって言われただけで興奮してたのに、お腹空いたから寄り道しないかって誘われてもう俺死ぬのかと思った」
「なんでよ。ラーメン屋とか可愛さの欠片もないのに」
「日奈子らしくていい。俺、それでもっと日奈子のこと好きになったんだからな?」
私の顔を覗いてくる柴山。
こころなしか顔が赤い。
可愛いなあ。
っ、てか近い!
「趣味悪!」
