【短編】大好きだから。




「……え?」



「桜並木を颯爽と歩いてる日奈子が前にいてさ、カッコよくてキレイだなって。ぶっちゃけると、顔がものすごくタイプだった」



「え……」



ものすごく嬉しいけど、それ以上に恥ずかしい。



「クラス同じだったらいいなと思ってたけど、違くてすっげぇ悔しくて。でもよく校内で見かけて眩しいなって思ってた。俺には手の届かない存在だって。卒業までには話せたらいいなって」



「でも、まさかの部活が同じですっげぇ嬉しかった。活動日は違うけどいつか話せたらなって」



「ちょ、ちょっと待って。ストップ」



「え、なんで?」



力ずくて抱きしめられていた手を振りほどき、柴山のほうを振り向く。



「恥ずすぎるからもうストップで」