「俺もそれは思う。
それにしてもナツが変わってなくてなんか安心」
「サキは変わったね。外見が。
こんなにチャラくなりやがって〜〜」
そう言いながらサキの髪の毛をわしゃわしゃと撫でる。
「おい、やめろよ。
つーか、そこはカッコよくなったって言えよ」
「はあ?あんたはまだまだガキだわ」
「それならナツは幼児だな」
「じゃあ、サキは2歳児」
「俺の方が生まれた時間早いだろ!」
「たかが一時間の違いじゃん!」
「一時間はデカいだろ!」
私たちは誕生日が一日違いだけど、サキは八月十一日の午後二十三時で私が八月十二日の午前十二時くらいに生まれたのだ。
だから、日にちは違えど時間的に1時間ほどしか変わらないのだ。
「そんなに変わんない!」
「ほらほら、年上を敬え」
「はあ?同い年ですけど?」
「そんなんだから彼氏と長続きしねーんだろ」
「うるさいな」
長続きしないのなんて、理由は一つだよ。
サキが好きだから。それだけだ。
彼氏に求められることに応えられないから振られる。
サキへの恋は、忘れようとして忘れられるような恋じゃなかった。



