全部、自分が悪いというのは痛いほど分かっている。
だけど…私だって好きでこの街を出たわけじゃない。
「……私は、戻ってきたんじゃないよ」
「…え?」
そう、私は戻ってきたんじゃない。
帰ってきたわけでもない。
私がそう思いたいだけだ。
それはただの綺麗事。
本当は、本当はね、私…
「……逃げてきたんだよ」
私は弱いから。
都会が嫌になって逃げてきたんだよ。
「…は?」
納得がいっていない様子の琴音。
そりゃあ、そうか。
他の人にとって私はこの街に戻ってきたのと、逃げてきたでは聞こえは違っても意味は一緒に聞こえるから。
だけど、私には違う。
すべてが嫌になって、この街に逃げてきたんだ。
楽しかったあの頃を夢みて。
三年も経って、サヨナラも言わずに去った私を受け入れてくれるかという不安はあったものの私には結局この街しか逃げ道が残っていなかったのだ。
「いまさら、調子のいいこと言わないでよ!」
「ごめんね。いっぱい傷つけて」



