……そう、聞かれると思っていた。
琴音には私が邪魔者でしかないもんね。
やっぱり私は戻ってきちゃダメだったのかな。
サキも傷つけて、琴音まで泣かせちゃって。
本当にどうしようもない人間だ。
「……」
何も答えられずにいると、琴音はずいっと私の顔に自分の綺麗な顔を寄せてきて、私を冷たい壁に追いやる。
ピタリ、と背中が空気で冷たくなった壁とくっつく。
琴音のことを大切に思っていたのは私だけだったのかな?
私たちが過ごした一年半って一体なんなんだったの?
やっぱり、友情なんて壊れるのは一瞬で脆いものだ。
「あんたのせいで…咲都が
どれだけ苦しんだと思ってるの…!?」
サキが…苦しんだの?私のせいで。
「せっかく元気になってくれたのに…どうして私とサキの前に現れたの…!?ねぇってば!!」
私のベストにしがみついて、泣きわめく琴音。
その姿をみていると本当に彼女たちが私のせいでどれだけ傷ついて苦しんだのかがよく伝わってきた。
かといって、私だってどうしたらいいのか分からなかった。



