それでもキミが好きなんだ




「ナツのこと好きになるやつなんているんだなー」


「ちょっとそれ失礼だから」


世界中に一人や二人くらい私のことを好きになってくれる人くらい、いてもいいでしょ?


まあ、付き合ったのもサキを忘れるためだった…なんて口が裂けても言えない事なんだけどね。


結果的に忘れられなかったのも事実だし。


私の中でサキの存在はあまりにも大きすぎたんだ。


取り返しのつかないくらい、大きくて。それは膨らむばかりで風船のように途中で耐えきれなくなってパン!と破れてしまうわけでもない。


ただ、どんどん膨らんでいくだけで年々膨らむその気持ちの重みと大きさに自分でも驚いてしまうほどだ。


───サキ以外好きになれない。


本当に心の底からそうだと思う。
だけど、私の恋はもう叶うことはない。