それでもキミが好きなんだ




「だって、ほんとのことだし」


「本当にお前は素直じゃねぇな。
ちょっとは琴音のことを見習え」


「ちょ、咲都…っ!」


琴音は顔を赤くさせながらサキの肩を軽く叩く。


本当ならば、微笑ましい光景なのだろうけど今の私にはただ地獄を見せられているような気分だ。


私が素直じゃないことくらい知ってるくせに。


琴音は比較的素直な子だ。


だから正直に自分の気持ちを伝えてサキの彼女になれたんだと思う。


意外と行動力はある方だと思っているから。


「はいはい、素直じゃなくて悪かったですね」


「拗ねんなって」


「拗ねてないから」


あぁ、こんなやりとり…懐かしいな。

しょっちゅう、こんなくだらないやりとりをしては笑い合っていたなぁ。


それに、サキは本当に三年前と何も変わっていなかった。