それでもキミが好きなんだ




『んじゃあ、私がガイコツにならないようアイス奢ってね』


『あっ、俺…財布に50円しか入ってねーわ。
悪い悪い、奢ってやりたかったんだけどなー』


わざとらしく言うサキの嘘はわかりやすい。
はぁ、本当に昔から嘘つくのが下手だ。


『はい、ウソついたからアイス+ラムネもね』


『はぁ!?俺の小遣いなくなるだろ!?鬼だ!』


『え?アイス2個とラムネにしてほしい?』


『はい、すみませんでした。許してください』


『ふっ…ほんとサキってバカだよね』


奢ってもらおうなんて最初から思ってないよ。

サキ、私たち…このままずっと同じときを過ごしていけるよね?


『はいはい。バカで悪かったな』


『拗ねないでよ〜』


『あーあ、もう俺拗ねちゃったもんねっ』


『ほーら、よしよしよしっ!』



後からサキの頭を
ワシャワシャと豪快に撫でる。


そのせいで、サキの髪型はボサボサに崩れた。


サラサラで触り心地のいい綺麗な黒髪が風で揺れている。