だから、定期的に顔を見せに行って
感謝の気持ちを伝えていきたいと思う。

少し前の私ならそんなこと思わなかった。
だけど、サキをみているとちゃんとしないとなあ……と思えるから。

サキがいるとそれだけで私は強くなれる。
私もサキにとってそんな存在でありたい。


「琴音と健吾にも感謝しないとね」


二人並んで歩きながら、話す。
身長差のある影がゆらりゆらりと仲がよさげに揺れている。


「だなー。アイツらがいなかったら俺らどーなってたって言うくらい世話になったもんな」

「ほんとにね」


琴音とは色々あったけど、今では以前よりも仲よくしている。
やっぱり、私は琴音のことが大好きなんだ。

健吾にはたくさん相談に乗ってもらって、背中を押してもらった。また健吾の優しさに私は救われた。


大好きで、大切すぎる友人たち。