「ナツが笑ってるときは一緒に笑って、泣いてるときは慰めて、落ち込んでる時は励まして、嬉しいときは一緒に喜んで、ただそれだけでナツが幸せだと思ってくれるなら俺はそれでいいんです」
ああ、本当に私はサキを好きになってよかった。
世の中でたくさんの人がいるのにその中で私たちが出逢えたのはきっと奇跡だよね。
それに、こうして想い合えたのも紛れもない奇跡だ。
『……咲都くんは昔から変わらないわね。夏葵のことが大好きで、誰よりも大切にしてくれるところ』
お母さんが嬉しそうに、少し切なそうに笑った。
「おばさんも変わってないです。
ナツのこと本当に大切に思ってるところ」
二人が穏やかに笑い合う。
そして、サキが私にスマホを渡してきて“大丈夫。ナツなら大丈夫だよ”と口パクで伝えてきた。



