それでもキミが好きなんだ



ゆっくりと体を離し、私の体を回転させて愛おしい瞳と視線が絡み合った。

サキの額からは汗が伝っている。
こんな暑い中、私のために……来てくれたんだ。

それだけで心の中がジーンと熱くなる。


「永遠なんてないのかもしれない」

「……うん」

「でも、俺はその永遠を夢見たい。
将来なんてどうなってるか分からないし
約束できないけど、これだけは言える」


私の瞳を真剣にジッと見つめ、ゆっくりと言葉を発したサキ。


「長い人生の中で俺が愛する女はお前だけだよ」


その言葉が私の涙腺を崩壊させた。

こんなの、ズルい。反則だ。

サキの瞳も少し潤んでいることに気づく。
きっと、精一杯の気持ちを私に伝えようとしてくれている。