それでもキミが好きなんだ




「…ラッキーアイテムは、なんなんだったの?」


ぽつり、と呟いた言葉。

サキのことだからちゃんと見ていると思う。


「え?あー、ピンクの蛍光ペンだったよ」


「ちゃんと持ってきたの?」


「あぁ、ばっちりな。
ほら、ひとつやるよ」


サキは当たり前かのように私に二本あるうちのひとつのピンクの蛍光ペンを差し出す。


私はまた懐かしさを感じながらそれを受け取る。


二つ用意できそうなものは、サキがいつも用意して私に一日限定で貸してくれた。


まさか、またそんなふうにしてくれるなんて思ってもいなかった。


「ありがとう」


「おう。これで俺たちもいいことあるな」


いつか見たサキの少年のように澄んだ瞳と今のサキの瞳はまったく同じだった。


いつまで経っても子供だなぁ。
まあ、そんなところがサキらしいけどね。