離れて三年も経つのに
やっぱり、サキは何一つ変わっていない。
私の知っているサキのままだ。
「ほら、行くぞ」
そういうと、私の手を引いて歩き出す。
突然のことに心臓がバクバクと高鳴り、体が痺れる。
どうしてこんなことになっているんだろう。
もうこの人とは関わらないでいよう、と決めていたのに。
こんなふうにされるとその決意が簡単に壊されていくじゃない。
「あ、そーいえば今日の星座占いの一位は
おとめ座だったぞ。俺らのことだな」
昨日のいざこざなんて
無かったかのように話すサキ。
星座占い…ね。
昔からサキはそういうのを信じ込んでいたっけ。
テレビで発表されるラッキーアイテムを身につけて「これで俺にもいいことがある!」なんて小さな少年のように目を輝かせて言っていたな。
私とサキは同じ誕生月。
しかも、一日違いなのだ。
昔はそんなことに本気で運命を感じていたんだ。
運命なんて、そんなのありえないのに。
それくらいサキが好きで、サキしか見えなかったんだ…いや、今もサキしかみえていない。



