どこかで自信があったのかもしれない。
サキは私のことを好きでいてくれている。
サキだけは、私のことを待ってくれているんじゃないかって。
「ナツ……」
「こんなに苦しい思いをするくらいなら
戻ってこなきゃよかった……っ」
君のことを想ってこんなにも涙を流すなら
君のことを想って胸が壊れそうなほど苦しいなら
君のことなんて、忘れてしまえばよかった。
「……」
「私は神様に嫌われてるんだよ……っ」
私のような人は日陰で生きていくんだ。
君は太陽みたいな人だから。
神様に嫌われた人間は幸せにはなれない。



