私がどれだけ苦しんで命を絶ちたいと思っても、あの頃にもう一度戻りたいだとかまたみんなに会いたいだとかサキたちと過ごした時間が私の命を繋ぎとめたんだ。
またみんなと会えることを信じて切れかけた糸を何度も何度も結んで、また切れそうになったらぎゅっと結んでを繰り返して今ここにいる。
「暗闇の中で私を照らした唯一の光はサキだった」
私は向こうにいたとき、学校でいじめられていた。
行きたくもなかった学校に編入させられ、挙句の果てにいじめられて、毎日酷い言葉を浴びせられてはものを隠されたり、とてもじゃないけど耐えられるような日々ではなかった。
それに加えて、新しい父親は教育熱心でそのせいで家に帰れば勉強ばかり。小さな反抗としてバイトを始めたけど、もう私の心は壊れる寸前だった。



