俺はちゃんと、琴音を大切にしないといけない。
ナツは俺と琴音がすれ違わないようにこれ以上琴音が辛い思いをしないように俺に伝えてくれたんだ。
変わらない優しさに胸がジーンと熱くなる。
ダメだ。こんなに心の中がナツで溢れてる。
俺とナツはもう戻れない。
過ぎ去った時間は二度と戻らない。
進むしかない世界で俺と君は一緒になることができない。どうやっても結ばれない。
なら、俺も前に進んで生きていくしかない。
ずっと、ずっと、好きだった。
ナツしか瞳に映らなかった。
他のやつに興味なんてなかったんだ。
本気でナツだけを幸せにしたいと思っていた。
だけど、ナツは俺じゃなくてもいいんだ。
ナツじゃないといけないのは俺だけだった。



