それでもキミが好きなんだ




『んで、なんていう?』


「バカじゃない?っていう」


本当に伝えたいことほど口にできなくて、代わりに伝えたくないことが口に出る。


『ひっでえな』


ハハ、と少し傷ついたようにから笑いをしたサキ。

なんでそんな悲しそうなの?

本気じゃないんでしょ?なのにどうして?

全然、わからない。


「ていうか、サキが電話かけてきたせいで
全然勉強できないんですけどー」


上手く話を逸らせたかな?

もうこれ以上、サキに踏み込みたくない。


『俺のせいかよ』


「そう、俺のせいだよ」


『んじゃあ、お詫びにちゃんとお前が
勉強できるように俺が呪文唱えてやる』


「わー、悪魔の呪文だ」


呪文なんて小学生なの?と言いたくなるけどたぶん私とサキはいつもそんな感じ。


ふざけるところはとことんふざけて小学生レベルのことをするけど、普段はちゃんと高校生。