それでもキミが好きなんだ




「思ってないだろー」


「無駄口叩いてないで、勉強!勉強!」


サキは私のことをなんとも思っていないからこんな家にまで来て、二人きりで勉強ができるんだよ。

私はこんなにもドキドキしてたまらないというのに。

本当にムカつくやつ。

私の気持ちなんて何も知らないくせに。

いま、私が好きだと言ったらどんな顔するかな?

きっと眉を八の字にして困った顔をするんだろうなあ。


それから二時間ほどふたりでみっちりと勉強をしてサキは満足そうな顔をして帰っていった。

迷惑なやつ……そう思いながらも幸せな時間だったと思ってしまっている。


「なっちゃーん、ご飯だよ」


一階からおばあちゃんがご飯が出来たと知らせてくれた。

シャーペンを置いて、階段を降りておばあちゃんとおじいちゃんが待つリビングに向かった。