それでもキミが好きなんだ




「似てるだろ?」

「クオリティ低い」

「んじゃあ、ナツのモノマネするわ」

「はあ?」


口をピュッと尖らせて、コテンと首を傾げて高い声を出した。


「もお〜サキのバカ!」

「全然似てないから!!」

「そんなムキになんなって」


そう言いながらお腹を抱えてケタケタと笑うサキ。


「あー、もう教えないでおこっかな」

「すいませんでした!
もうしませんから僕に勉強を教えてください。ナツ様」


手を合わせて、必死に謝ってくるサキをみてプッと吹き出してしまった。単純だなぁ。


「仕方ないなあ」

「さすが、ナツ」

「ほんと調子いいんだから。
ほら、勉強するよ」


久しぶりに見たサキの私服は黒いVネックのTシャツにグレーのラフなズボンを履いていた。こいつは本当に何を考えているのかさっぱり分からない。


「うーん、なんだこれ。まったくわからんぞ」


五分ほどワークと見つめあっているサキ。
ちなみに一問も解けていない。

───コンコンッ


「なっちゃん、咲都くん。
美味しいイチゴがあるから食べて」


そう言っておばあちゃんがイチゴが入れられたお皿をおぼんの上にのせながら部屋まで持ってきてくれた。


「おー!ばあちゃんありがと!」


「おばあちゃんってば、そんなのよかったのに〜。
でも、ありがとう」


私がそういって笑うとおばあちゃんが優しい眼差しで私を見つめていた。