しょせん、約束だし…バスケは個人競技じゃないし。
そんな約束覚えていたのは私だけだったんだよ。
虚しい思い出だけを残した小指をジッと見つめる。
ダメダメ…!
思い出に浸りすぎるのは良くない。
そう分かってい。でも、大袈裟だけどこの街のすべてが私とサキの思い出なんだ。
「もうすぐテストなんだから勉強しておくように。以上」
HRが終わり、私は自分の家の部屋にいた。だけど、一人ではなく、サキが隣にいる。
なんでサキがそんなところにいるかというと……
「モノマネしてる場合じゃないって」
全部、担任のモノマネをしながら調子に乗っているサキのせい。
サキが『俺に勉強教えてくれ…!頼む!』とわざわざ家にまで押しかけてきて頼み込まれ、断りきれなかった。



