それでもキミが好きなんだ




さらに私よりも身長が高いからシュートを打とうにも打てない。

どうしようかと迷っていた隙にパン、と持っていたボールをカットされてしまった。


「あー、もう」


私が膨れた顔をするとサキがにやり、と斜めに口角を上げて白い歯を覗かせた。


「お前らーそろそろ集合だー」


先生の合図で私たちは肩の力をストンと落とした。

まだ一点も決めれてないのに……


「続きはまた今度な」


「え、あっ、うん」


「それにしてもちょっと腕落ちたんじゃね?」


「あのね、現役じゃないんだから仕方ないじゃん」


「まあな。でも相変わらず上手いのは変わんなかったよ」


サキにそう言われるとどうしようもなく心が踊って制御が効かなくなる。ダメだって分かっているのに。


「当たり前じゃん。私と誰だと思ってるの?」


「おバカなナツちゃん」