アスカラール

成孔と一緒にエレベーターに乗ると、最上階のレストランへと向かった。

夜景がよく見える窓側のテーブル席に腰を下ろすと、美都は周りを見回した。

店員の言う通り、客のほとんどはドレスやスーツで着飾って食事をしていると言う人の方が多かった。

「美都はお酒飲める?」

そう聞いてきた成孔に、
「はい、飲めます」

美都は答えた。

「シャンパンを頼んでもいい?」

「どうぞ」

美都が返事をしたことを確認すると、成孔はウエイターにシャンパンを頼んだ。

ウエイターがその場から立ち去ったことを確認すると、
「美都と一緒に今日を過ごすことができて、とても嬉しいよ」

成孔が言った。

「えっ?」

彼の言った意味がわからなくて、美都は聞き返した。