アスカラール

美都は着ていた服を脱ぐと、ドレスを身につけた。

(ドレスを着たこと自体が初めて過ぎてどうやってリアクションをすればいいのかよくわからないや…)

そう思いながら試着室のカーテンを開けると、
「とてもお似合いですよ」

店員が笑顔で声をかけてきた。

「あ、ありがとうございます…」

美都は呟くようにお礼を言うことしかできなかった。

「そちらのドレスはこちらの靴にあいますので」

店員はそう言って、美都にスカイブルーのパンプスを履くようにと勧めてきた。

美都は仕方がないと言った様子でドレスと同じ色をしたパンプスを履いた。

「お待たせしました」

店員と一緒に真生の元へ戻ると、
「こ、これは…!?」

美都の姿に、真生は驚いたと言うように眼鏡越しの目を大きく見開いた。